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  • 国会活動
    2017-03-24

    結党一年を迎えて

    衆議院議員 牧 義夫

     2017年は米国トランプ大統領の就任に始まり、先行きの予見が非常に難しい時代の幕開けとなりました。お隣の韓国では朴大統領が罷免され新大統領の選出となりました。北朝鮮のかつて後継者と目された人物が暗殺され、同国の国際社会に対する挑発的行為は益々あからさまになって来ました。今年はドイツの連邦議会選挙、フランス大統領選も予定され、EU域内では英国に続きEU離脱を模索する勢力が独仏のみならず各国で台頭するなど、世界の秩序そのものが予想をはるかに超えた変貌を遂げる年となりそうです。

     そんな中、唯一安定を保っていると言われた我が国の政治にも、ここへ来て大きな揺らぎが生じ始めたようです。豊洲と豊中。政治そのものへの信頼が根底からひっくり返ってしまうような出来事が、東京と大阪の二つの土地を震源に発生しました。安全基準をはるかに超えた瑕疵物件を高額で購入した東京都、評価額9億円の国有地をタダ同然で払い下げた近畿財務局。行政官が独自の判断では為し得ないこれらの裏でどんな力が働いたのか真相究明が急がれますが、いずれも納税者に対する重大な背任行為であることに間違いありません。

     「驕れるもの久しからず」。権力は必ず腐敗します。「政治の安定」が国民生活の安定を意味するのであれば、それは大いに歓迎されるべきものであることは否定しません。しかし「政権の安定」が単に「政治の安定」を意味するかのごとく、いつの間にかすり替えられてはいないでしょうか。政権の維持が第一義となり自己目的化する。そして「驕れるもの」は必ず公私の分別を失う。これは国民の福利とは真逆の目的を指向するものであることに今こそ気付かなければなりません。

     衆参ともに三分の二以上の議席を占める与党を前に、我々は正直もがき苦しんでいます。一度失墜した信頼を取り戻すには、気の遠くなるほど遠大な苦行が求められると認識しております。そして、それを諦めることが許されないということも…。

     世界は今、歴史の大きな転換期を迎えています。そしてこれまでの我が国のシステムではこの変化に対応できないことにも、いずれみんなが気付かされることになると思います。明治維新から150年。ちょっと大袈裟な言い振りになるかも知れませんが、今こそ我々は新たな国のシステムを構築しなければならない時に来ているのではないか、と思います。経済成長至上主義から脱却し、より質の高い価値を国民が求めることができる社会。民進党結党からまる1年が経過した今、未だ描ききれていないその社会像を一日も早くお示しすべく、今日ももがき苦しんでおります。

    平成29年3月吉日