日本在住の永住外国人に地方参政権を付与しようとの論議が、またしても国会で頭をもたげようとしていますが、私は、この薄っぺらなヒューマニズムに立脚したいかがわしい考え方には、断乎反対します。
在日の友人らの声を聞くと、誰も地方参政権のみの(然も被選挙権のない)付与など求めてはいません。むしろ「個人的には、特別永住者に限っては帰化要件を大幅に緩和し、例えば届け出制にして欲しい」といった意見が圧倒的です。
彼らは、仮に犯罪者であっても送還される先もありません。日本で生まれ日本で死んでゆく人たちなのです。
我々日本人が、そもそもどこから来たのかわかりませんが、日本のnationality(国民、国家、国民性)は、日本列島の先住民と多くの帰化人によって創り上げられたことは間違いありません。
nationalityとethnicity(民族性、民族的背景)を混同した、薄っぺらな議論の先には決して健全な結論は見出せません。