第212 回臨時国会に臨む
衆議院の任期も残り2年の折り返し点を過ぎ、そろそろいつ解散があってもおかしくない頃合いとなりました。
しかし、国民から選ばれた465人の議員をいっぺんに辞めさせるわけですから、解散には相応の理屈が総理に求められます。
少なくとも、誰もが喜ぶ減税やバラ撒きが、その理由にならないことだけは言っておかなければなりません。
そもそも、防衛増税、サラリーマン増税、社会保険料増額と給付の引き下げなどを目論む一方で、取り敢えず今だけは皆さんの目の前にニンジンをぶら下げておこうという、国民をナメた魂はすでに見透かされています。
現下の物価高から国民の生活を守る対策はまさに喫緊の課題です。
与党の一部から今さらのように言われ始めた消費税減税は、かねてより我々が主張してきたことです。これをパクってもらうのは一向に構いませんが、所詮これも選挙を睨んでのパフォーマンス。どっちみち却下されることを承知の上での行動で、まったく本気度が感じられません。
ガソリン、電気、ガスの料金を抑えるために9兆円以上もの税金を投入するのであれば、皆さんに直接給付(1人あたりおよそ8万円)するか、消費税率を引き下げる方がよほど簡単で公平で公正で効率的か、言うまでもないことだと思います。
党利党咯ならまだしも、ひとえに総理が来年秋の総裁選を無投票で乗り切るためだけの思惑で、国民不在の政治が相も変わらず行われている現状を、一日も早く打破しなければならないとの思いで、10月20日からの臨時国会に臨みます。
衆議院議員 牧義夫