「防衛省の腐りきった状況について・・・官僚制度の問題ですか?個人の問題ですか?」との質問を頂きました。今回の守屋前事務次官の不祥事については、たしかに守屋氏のキャラクターに起因するところが大きかったとは思いますが、一方で防衛省が構造的に内在させる問題点にも目を向けなければならないと思います。
防衛省の内局(背広組)は「シビリアンコントロール」の名の下で、長年にわたり制服組を抑圧してきました。「シビリアンコントロール」の真の意味は議院内閣制の下で国民から選ばれた総理大臣が最終的な指揮権を持つということですが、守屋氏を筆頭に内局事務官はこの意味を「背広が制服をコントロールする」かの様に敢えて曲解し、権力をほしいままにしてきました。
海上幕僚監部の防衛課長(制服組)がインド洋での給油量を間違えて報告し、その後そのまま隠蔽したという話はトカゲのシッポ切りで終わりそうですが、内局が知らなかった筈はありませんし、ウソの答弁をさせられた当時の官房長官もマヌケですね。青年将校が決起しないのが不思議なぐらいですね。