先週はさまざまな「感想」をお寄せ頂き、いい勉強になりました。ありがとうございました。
ところで「理想」と「現実」との間にギャップがある様に、「現実」と「真実」との間にも乖離があるということをご存知ですか?
私たちには、現実を理想に近づけるための不断の努力が求められているのでしょうが、そのためにもまず、真実をしっかりと捉えるところからスタートしなければなりません。過去の歴史から何かを学び取ろうという時にも、「いかなる真実の積み重ねと当時の人々の思いが、時々の現実を作り上げたのか」といった検証が必ず求められなければなりません。
「沖縄の集団自決はあった」「旧日本軍が進駐した近所には慰安所があった」・・・・・これらは紛れもなく歴史上の事実です。しかしここで思考停止してしまったら当時の人々の「思い」や「真実」に近づくことはできません。当事者たちが当時直面した「現実」とは何だったのかという問いに答えることもできないのです。